——2人の代の時に、全国大会へ出場したんですか
那須愛美(以下、那須) 関東はいってたんですけど、全国ははじめてでした。
廣瀬樹紅(以下、廣瀬) 南高(山梨県立甲府南高等学校)で行くのははじめてでした。
——今回、『マナちゃんの真夜中の約束・イン・ブルー』をチュムとして上演するにあたり、高校演劇ファンから多くの反響があったと感じたんですけど、チュムの2人としてはどうですか?
廣瀬 愛美はどっちだった?
那須 うーん、どっちだろうなあ。そもそもやっぱり、高校演劇をもう一度やるっていうのにリスクを伴うなって思っていた部分もあるから、意外と反応がよくて嬉しいですね。
——“高校演劇”を小劇場という、ある意味別世界でやるリスクってなんでしょう?
那須 小劇場でやるっていうリスクよりは、再演として違うメンバーでもう一回やるっていうことに対して高校時代と同じものは絶対に作れないと思っているので。だから、以前見た人がもう一度見た時に「あっちの方がよかったな」とか「前のほうがよかった」とか言われるんじゃないかなって、ちょっと不安に思ってます(笑)
——2人の中では、初演の記憶はいいものとして残ってる?
廣瀬 経験としてはすごく。やっぱり、地区大会から最終的に全国大会まで出たんですけど、山梨オープンっていう甲府南高校の自主企画があるんですけど、そこまでやったから、全部で1年半くらい『マナちゃん〜』をやる。1年半もやっているとすごく読み込めるんです。
——チュムは、どのようにして結成するにいたったのでしょうか
那須 大学でも演劇を続けようと思っていたんですけど、大学の演劇サークルには入らず、樹紅に声をかけたです。
——それを受けて、どうでしたか?
廣瀬 や……なんか、嬉しいなって(笑)。愛美ともっと演劇やりたかったし、絶対におもしろいものを作るだろうなって思っていたので。私、演劇部に入部したのが、愛美より遅くて。私より一つ下なのに、すごいいろんな演劇するからおもしろいなって思ってました。リスペクトですね、媚を売っておきます。
——だそうです(笑)。そんな那須さんは、どうして演劇部に入ったんですか?
那須 ありがとうございます(笑)。なんで入ったかあんまり覚えていないんですけど、新歓でやった舞台がおもしろかったんだと思います。……中学は科学部だったんですよ。科学部から演劇部は、ないないパターン(笑)。
——高校演劇っていうと、体育会系の部活ってイメージがあります。
那須 うちは、なるべく休みを取りたい派。まあ、無理をしない範囲でやっていました。陸上部の子にアップの仕方を聞いて取り入れたりだとか、わりと自由にやってました。顧問の中村勉先生は、いい意味であんまり稽古に来ないんですよ。関わり過ぎないというか。それで、演出もおかしいところだけを直してもらうぐらいで、基本的などのくらいの頻度やどのくらいの程度でやるかとかは、自分たちでやっていた気がします。
——チュムの目的ってなんですかね?
那須 一回そういう話したよね(笑)。
廣瀬 2人でやりたいことがあったときにできればいいな、まだまだ演劇歴積んでないので(笑)。